箱木家住宅が国宝に指定
神戸市北区山田町衝原(つくはら)にある「箱木家住宅主屋(おもや)」が、姫路の「旧古井家住宅」と共に、国宝に指定されました。
私も幼い頃から知っている、地元では「千年家(せんねんや)」と言われている箱木さんの受け継いでこられた住宅です。今までも国指定の重要文化財でしたが、神戸市と姫路市が共同で調査を行い、様々な手法により建築された時代を検証したことにより「わが国最古の民家建造物」と認定されました。
建築年代は14世紀ごろ、1333年の鎌倉時代が終わる頃、室町時代前期くらい。入母屋造(いりもや作り)の茅葺民家です。
今日(2026年5月24日)現地で、市民のみなさまと一緒に、文化スポーツ局文化財課の川上課長から説明を受けました。(以下課長からの説明)
平成30(2018)年から調査を行い、8年間、令和7(2025)年に報告書がまとめられた。
次の4点から、建築年代を推定。
①建築史から:神戸大学大学院の黒田龍二名誉教授、奈良女子大学の藤田盟児名誉教授に、中世の鎌倉時代の遺構と比較してもらい、お二人の論理から証明された
②竹中大工道具館 の方により、製材技術や”ちょうな”を使った部材などで証明された
③理化学的に、放射性炭素年代測定により、耳かき1杯程度の木片から、鎌倉時代後期の当初材(14世紀材)が使われていたと証明された
④考古学的に、移築前に発掘調査をしており、地鎮遺構(中世の建築物にある家を建てる時の祭祀をしていた)から出土した土器(須恵器)が14世紀のものであった
しかも旧古井家住宅より、古いことが証明されているので、この箱木家住宅主屋は、「我が国の民家史において現存見ることのできる最古の形態をなす遺構として貴重であり、また、中世において地域支配の一翼を担った土豪の住生活の実態を知る上でも類まれな現存遺構であって、極めて深い文化史的意義を有する」とされています。
松材や杉材、山田町は松が多いです、村の大工衆の腕前は素晴らしいです。
入り口を入った右手には厩(うまや)があり、外からは見えないようになっていて、人間と同じ戸口を出入りしていました。大事な牛や馬と一緒に大切に暮らしていたまだまだ戦国の厳しい世相を反映した民家の暮らしに、室町時代の人の暮らしに想いを馳せてみました。
今まで存在は知っていたものの、詳細については知らなかったので大変感銘を受けました。










