令和6年度予算の質疑「こども家庭局」

*どのまちより子どもにやさしいまち”神戸”をめざしてほしい
*こどもまんなか社会を具現化していきたい

この2つをめざして質疑させていただきました。

1.高校生等通学定期券補助
令和6年9月より【市内の高校に通学する生徒を対象】に【定期券代全額を補助】する制度が大幅に拡充されます。
残念ながら【神戸市内の高校に通う生徒が対象】です。
市域外に通学する場合、例えば北区から三田市、西宮市、三木市などの高校に通う場合は
今まで通り【月額1万2千円を超える額の半額を助成する制度】の適用となります。

伊藤からは【隣接市の高校への対象拡充】も求めて質疑しました。
北区在住の高校生にとっては、今後、神戸北高校と神戸甲北高校が統合されるなど、地理的な面からも市内の高校に通学しにくい事情もあり、神戸市と近接する、三田市へ毎年平均約220人、三木市へ約10人の生徒が進学しています。
こうした現状をみると、隣接市の高校に通学する生徒に対しても、経済的支援の観点から、全額補助するべきではないかと問いました。
答弁では、来年度の状況を見ながら検討するとのことでしたが、神戸市に住む高校生たちに平等な施策を、高校への通学定期券補助の拡充を求めていきます。

2.こべっこウェルカム定期便
こどもが生まれたら毎月、育児用品などをお届けし見守り活動を行う【こべっこウェルカム定期便】を新たに開始する予算が計上されました。
神戸市で生まれる赤ちゃんは年間9000人ほど。本当に少子化が進んでいますね。
子育て世帯へ届ける見守り活動により、社会からの孤立や育児不安の解消、虐待などの課題のアウトリーチ施策としても期待しています。
育児用品を届けながら、配達員からの声かけや見守りを行い、課題がある場合は神戸市の子育て支援機関へとつないでいけるよう、私たちの会派からの提案も実現しました。
これからは費用対効果も見極めながら、神戸らしい定期便の実施に取り組んでいただきたいです。

3.児童館のさらなる活用
令和6年度予算案では、児童館のさらなる活用へ、地域の身近な子育て支援施設としての機能を一層発揮していく「こどもっとひろば」という名称で活用されることとなりました。看板を付け替えるだけではなく、児童館のイメージを変えていくことも大事です。また全児童館に「子育てチーフアドバイザー」を配置し、いつでも子育て相談に対応することになっています。子育てする男性も利用しやすいように求めました。子育てされているみなさんも各中学校区に1つある児童館を活用していただきたいです。

4.学びへつなぐ地域型学習支援
経済的な課題を抱えるなど、学習機会が十分でない中学生を対象に、無償で学習支援を行う団体に対し、こども家庭局が運営費などの支援を行っています。
ここに通った中学生の全員44名が希望の進路に進めたとのことです。生徒の進路保障にきめ細やかに寄り添った支援が行われており、重要な施策と思います。
令和5年度から、北区も含め新たに市内6か所での活動を支援しているとのことであるが、北区は区域が広く、北神の1か所では通えない子どもも多いと考える。さらなる支援の拡充をはかり、より身近な地域で支援が行えるよう取り組んでほしいと要望しました。