やっと復活です!

ブログに来てくださっていた皆様

 長い間ルスにしておりました。
もう忘れられてしまった感のあるめぐブログですが、記録もかねてつづっておきます。

 私の大事なだんな様に胃がんが見つかり、先日手術を終えました。

今までの経過

昨年12月
例年11月にある職場から行かされる定期健康診断が今年は少し遅れてありました。
 
私はメタボが心配な主人と、食べる量を減らしたり、ウォーキングに励んでおりました。
 胃のバリウムで大きな影が見つかり、“要精密検査”と言われ、フィルムももらっていたのに、本人は深刻に受け止めてなく(そりゃあ、信じたくないですよね)
仕事が忙しいのを理由に検査を年明けに延ばしていました。

お正月
私の実家でぬる燗の日本酒を飲み、その時、「胸(食道の辺り)が痛い」と言っていました。いつにない激しい痛みだったようです。
私は翌日から父、兄、わが家の5人でスキーに行く予定だったため、急きょガスター10を買って飲んでもらいました。2日ほどで痛みは治まり、久しぶりのスキーを楽しそうにすべっておりました。

1月17日の土曜日
大震災の日、午前中に近所の内科へ胃カメラに行く。
この時も「行ってくるね!」と軽い気持ちで行きました。
私も特に何も考えず、「いってらっしゃい!」と見送りました。

 実は前の晩に私の父がガンの疑いがあると母から電話で聞かされ、だんな様にも話していたのでした。

 病院から帰ってきただんなさんは台所の流しのところに立ち、(カウンターキッチン)

「めぐのお父さんと同じ病気だった」といったのでした。

 鼻からの細い胃カメラを希望したのに、鼻の穴が小さいため
口からだったそうですが、お医者さんの表情がみるみる変わっていったそうです。

1月20日
 胃がんの権威と言われているお医者様が幸運にも近くの病院にいらっしゃりそこで初診を受ける。
すぐに検査をして、入院、2月2日には手術をするといわれる。

しかし、その検査の結果、胃から離れたすい臓近くのリンパ節まで転移をしているとのこと、今の状態では手術できないので、2回抗がん剤治療の大きいのでがんをたたいてから手術しましょう。と言われる

 2人で「絶対また、ここ(外科)にもどってこよう」と決意する。

1/30~3/21
 2クールの抗がん剤治療が始まる。
内科病棟に入院。
胃がん治療のガイドライン通りの抗がん剤が投与される。
点滴(シスプラチン)の後はしばらくしてからかなりきつい副作用に見舞われた。

 それでも休薬期間は家で過ごし、子どものめんどうや料理を手伝ってくれました。

4/7 CT検査・4/9内視鏡(胃カメラ)検査

4/12 なんともラッキーなことに槇原敬之(マッキー)のコンサートに2人で出かけられた。
入院中や副作用で苦しい時なら不可能でしたが、神様からのごほうびのようでした。
 私は、マッキーの歌と、隣で聴いているだんな様と、今までの思い出や、様々なことがたくさん思い出され、泣きながら、でもめいっぱい楽しみました。

  マッキー最高
 最後のMCでマッキーが、

 「今度会える時までみんな元気で!
  今、元気じゃない人は、
  ・・・(う~ん)元気になっていてください!」

 と言っていました。
 きっと聴きに来ている人たちもいろんな想いを持ってきているんだろうなと
 マッキーの温かさに感動しました。

4/14
 いよいよ抗がん剤の結果を聞く、再診の日。

 「思ったより、効果はなかった。けど少し小さくなっている。
  カンファレンスの結果手術することになりました。」と内科の先生。

4/17
 やっと、現代のブラックジャック(イメージのみ)である先生の診察で、
細かい説明を聴く。

 手術のあらゆるリスクについて話していただく。
「開腹してみて、腹膜転移していたら、何もせず閉じます。」との話もあった。
これはガンをとっても、余命が短いので、手術で苦しむだけになってしまうから。
だんな様のガン進行度はかなり厳しい、ステージⅢb!!

腹膜転移の可能性は17%

4/20 入院
 朝私が仕事に向かうとき、彼は一人で病院に行くため、玄関で別れるが
「無事にかえってきてね」と思うと、泣きそうになるので、ことばが出ない。
ただ手をふって私は仕事へ。

4/22 手術
 朝から病室へ。
12:15スタートの予定が午前のオペが長引き少し遅れるとのこと。
だんな様も、私もかなり落ち着いていた。
「なんか、自分が手術受けるような気がしない、めぐが手術受けるような気がする」

 私も無事に終ることだけを信じているので、腕のいい名医の先生にあとはおまかせするだけだった。

 午後1:50 歩いて手術室に向かう。エレベータのところでお別れ。

 すぐに2人の母が来てくれる。
 麻酔が効き始めて2:30に執刀開始くらいとして、2時間以内に知らせが来たらアウトだと、必死に祈る。
 2時間たち、3時間たち、この辺りの呼び出しも、転移していても食事が出来るようにするためだけに胃をとるだけの可能性があり、これもアウト。

 5時間の予定がどんどん過ぎていき、

「だんな様も先生もがんばってくださっている、リンパ節もとり、場合によってはすい臓もとっているかもしれないけど、これは根治手術なんだ!!」

・・と確信が持てると共に、あとは待つのみ。

 午後9:30
7時間以上たって、やっと呼んでいただけた。
医局の部屋で切除した部位を見せていただく。

 食道のほうがガンが大きかった。
 脾臓はとった。
 すい臓はとらずにすんだ。
 胃の全摘と、食道下部を切り取った。
 腹膜転移なし。
 肝転移なし。

先生方、看護士さん、祈ってくださった方々、みなさま

「ありがとうございました」

それから長時間の手術に耐えただんな様に会えたのは午後11時頃。

「よくがんばったね!わるいところを全部とってもらえたよ!」

~今年のクリスマスもいっしょに祝えるね

~これで来年もいっしょに桜をみることができるね

~あなたの誕生日もいっしょにお祝いしようね

 ~これからもずっと一緒に年をとっていこうね

 ~一緒に子どもの成長をみまもっていこうね

 ~私がおばあちゃんになった頃、一緒に散歩しようね

 まだまだ厳しい状態がつづくかもしれませんが、
ひとまず、無事に今日の日を迎えることが出来ました。

      神さまに感謝!

                     めぐみ

  

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