「どの子も自分らしく学べるように」教育委員会質疑
(答弁については、正確を期すために議事録を参照してください)
1.不登校支援について
(1)小学生の不登校について
小学生の不登校児童が毎年のように増加している。教育委員会として増加の要因をどのように分析しているのか。また、小学生にこそ早期の支援が必要と考えるが、現状と課題について伺いたい。
(2)校内サポートルームの拡充について
校内サポートルームについては、今年度中に全中学校での整備を目指しており、小学校については各学校の状況を把握している段階とのことであった。小学生の不登校児童が増加する中、ちょっとしたきっかけで学校に行きづらくなり、クラスには入りにくいが、校内サポートルームなら登校できるという子供も多いのではないか。またそういった場所があることで、学校に行くか行かないかの二択ではなく、クラスに入りにくかったら学校内に別の場所があるよと子供に声掛けをすることが可能となり、保護者の不安感は薄れるのではないか。子供たちが安心して心を落ち着かせることのできる校内サポートルームを早期に小学校で整備すべきと考えるがどうか。
(3)くすのき教室の充実について
くすのき教室の分室は小学校を利用しているところが多く、小学生を対象とした教室を増やそうとしても、現状の場所では小学生にとって通いづらいと思われる。くすのき教室の受け入れ環境の充実を図る際には、小学生でも心理的ハードルがなく通いやすい教室を整備していく必要があると考えるがどうか。
2.教科担任制について
2022年4月から本格導入された教科担任制は、児童にも教員にもプラスになるべく期待している。導入後1年半が経過するが、導入の効果は上がっているのか、学校間格差は生じていないか、教員や児童の反応はどうかなど、現状と課題について伺いたい。
(再質疑)教科担任制や今年度からスタートしたチーム担任制は、複数の教員で子供たちの様子を見ることができ、若手教員がベテラン教員に相談しやすい環境にもつながるものである。このような制度の導入を契機として、教員が孤立することなくいきいきと働ける職場を目指すべきと思うが、現状も踏まえ見解を伺いたい。
3.特別支援教育について
特別支援学級に通う児童生徒が増加していることやインクルーシブ教育などの観点から、全ての教員が特別支援教育に関する理解を深め、専門性を持つことが重要であるとされているが、神戸市の取組状況について伺いたい。また、今年度は特別支援教育支援員の配置を拡充したと聞くが、現状の配置できめ細かな教育ができているのか、さらなる拡充が必要ではないか、見解を伺いたい。
4.八多学園について
2023年4月に開校した義務教育学校八多学園は、市内の農村・里山エリアで初となる義務教育学校として、9年間を通した4・3・2年制の導入、グローバル・コミュニケーション能力の育成、豊かな地域資源を活かした探究学習といった特色ある教育活動に取り組んでいくとしているが、子供たちの様子や地域との関わりなど、開校後の現状と今後の取組について伺いたい。
・人事異動により取組の進捗が変わることのないよう、今後の人事異動があった場合等にも継続的・安定的に義務教育学校の取組がされるよう、配慮されたい
・農村エリアの伝統校の在り方、小規模校の学校園の今後について考える時に来ている
学校は、地域のコミュニティの核として欠かせない存在であり、今後も地域の声を聴いて話し合いながらすすめてほしい。
・小規模特認校では、六甲山小学校、藍那小学校の状況も鑑み、小規模特認校を増やすことも検討されたいよき教師との出会い、友との出会い、地域の人からの学び
こどもはそれぞれの成長のスピードで育っていく
こどもの特徴や性質を見極めて、人間関係を築いていく場所が、学校である
神戸の教育がさらに厚みを出すように願っています!