シスター渡邉和子の思い出
2016.12.30に89歳で天寿を全うされ帰天された
ノートルダム清心学園の渡邉和子理事長の
学園葬が2月12日行われ、参列しました。
私はノートルダム清心女子大学に在学中、
敷地内にある学生寮に住み、寮長のお役も
しておりましたので、シスター方とは
様々なところで親しくさせていただいておりました。
私の入学は1988年のこと。
2年間はシスター渡邉が学長をされ、
2年間はシスター雑賀が学長職でいらっしゃいました。
シスター方はフランスのナミュール・ノートルダム修道女会に所属で、外国人シスターや、日本人シスター合わさって、岡山修道院、クビリー修道院で生活されていました。
シスター渡邉は、個人的な聖書勉強会を開かれており、私はたびたび学長室で5〜6名でお話を聞かせていただきました。
今思えば、なんと豊かで贅沢な時間だったことでしょう!
また、大学4回生の時の人格論の授業でも、多くのことを教わり、それは私の生涯にわたる人生の指針となっています。
2.26事件で大好きなお父様を目の前で亡くされたお話。
Priorty(プライオリティー)物事の優先順位を考えて行動すること。
忙しいは“りっしんべん”=“心”を亡すこと
(私はそれから忙しいという言葉を使わないようになりまさした)
エレベーターの“閉”ボタンは押さないで、ほんのひと時、祈りを捧げること。
微笑んでくれない人にこそ、微笑みが必要であること。
「変えられるものを変える勇気と、変えられないものを受け容れる心の穏やかさと、両者を見分ける英知を与えてください」という、ラインホルド・ニーバーの言葉。
一人一人の名前を呼ぶ教育の大切さ。
それはその人の存在を確認し、その人を尊ぶ行いであること。
「毎朝、修道院のカーテンを開けるとき、その内の1枚は卒業生たちのために祈りを込めて開けていますよ」
本当にたくさんのことを学び、
その後姿から、ご自分の辛さや苦しみから
たくさんのことを教えてくださる
類い稀な教育者でした。
昨年8月に京阪神支部の同窓会には
前日にシスター髙木に「やっぱり欠席するわね」と言われながら、当日朝に、がんばって京都まで来てくださいました。
旭日中綬章のお祝いの言葉を申し上げると
「受章よりも、私はあなた方が大切です」
と言われました。
全国で活躍する=置かれたところで咲いている卒業生一人一人を、どんなにか大切に思い、祈ってくださっていたシスター渡邉。
やっとお父様、お母様、ご兄弟と再会され
お幸せな時間を過ごしていらっしゃることでしょう。
感謝の思いは、私の、これからも人に尽くし、社会に尽くす生き方で、形にならずとも努力し続けることでお返ししていきたいと思います。
「置かれた場所で咲きなさい」
この言葉の中には
“人、見るもよし。人、見ざるもよし。
小さき花は、小さく咲かん。
小さくとも、小さきままに、神をたたえて”という
言葉につながっていきます。
私も天命として、小さき花を咲かせていきます。
シスター渡邉、ありがとうございました!
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