被災地への想い
16年前の震災の時、私は25歳。
新開地の中学校で先生をしていたので、地震直後に学校へ駆け付けた。
ひどい状態のトイレを片づけることから始まり、
安否確認の問い合わせ、校内放送をしたり、おにぎりをくばったりして過ごした。
仮設トイレや、自衛隊のお風呂ができたのはずっと後で、
私もトイレを我慢して膀胱炎になっていた。
生徒たちが、プールからトイレの水をくむバケツリレーをしてくれ、
「先生何手伝ったらいい?」と声をかけてくれた。
進学や卒業を控えた生徒を案じながら、
自宅が全壊した先生も働いていらっしゃった。
無我夢中だった。
そこに支援の必要な方がいるから、体が自然と動いていた。
東北や避難されている方々にとって、これからが一番しんどい時になる。
これ以上、「がんばって」と言えないくらい無理をされていると思います。
私たちにできることをお手伝いしていきたい。